誕生日馬券は結構当たるんですよ、ってちょっと馬券に詳しい人にいうとこいつ何いってるんだという表情を返される場合がほとんどですが、もうちょっと馬券という底なし沼に片足のそれも半分くらいまで使っているいわゆるずぶずぶ系の人にいうと、まあそういうこともあるよねという表情で返される。
実際、自分も馬券を始めた当初は前者のような反応だったし、それになによりいまだに自分の誕生日馬券を取ったことがない。別に買えないような月日、18日以降に生まれたわけでもないのにだ。っていうか馬券を買い始めてから自分の記憶している限り、自分の誕生日の馬番で決まったGⅠがいまだにない。もうかれこれ20年以上馬券を買っているのにだ。
ただこの事実だけを見れば自分は前者の、誕生日馬券だって、けっ派になっていたのであるがそうはならなかったのには理由がある。
それは、自分の周りの人の誕生日がことごとく馬券になったシーズンがあったからだ。
思い返せばそれは2002年の桜花賞、ブルーリッジリバー・アローキャリーの仰天馬券から始まった。
この時の馬券は当然とっていないのだが、ああこの数字の組み合わせどっかでみたなと思い返してみれば大学のゼミの時の先輩でその当時は月一の飲み仲間だった人の誕生日だった。
こんなこともあるんだなぁと思って、そのまま当然忘れていたのだが次の皐月賞でさらに驚いた。
タイガーカフェ・ノーリーズンが来たことにではない。なんとまたまた大学のゼミの時の先輩でその当時は月一の飲み仲間だった人の誕生日だったのだ。
いやまあようするに社会人になって日が浅かったので大学ゼミの人たちと毎月のように学生ノリでつるんでいただけなのだが、当然こうなると次の春の天皇賞もそのゼミの飲み仲間の中から出るような気がする。
皐月賞が終わった夜に急遽全員に集まってもらい、あらためて誕生日を確認すると残った人の中で馬券として買える人は2人しかいない。
というわけでもちろんその2人の馬券をしっかりと押さえましたよ、ええ。
で、当日。
…。
もちろん外しましたよ。
マンハッタンカフェとジャングルポケットという稀代の名馬が1・2着というレースでそんなふざけた理由で買った馬券がとれるわけないんですよ。
と言ってたら、今度はさらに翌週のNHKマイルカップで見事先の2人の呑み仲間のうち1人の誕生日が来ました。
…。
馬券ですか、ええもちろん買ってませんとも。
おかげでその日の夜の飲み会ではボロクソに言われましたとも。
でも、一週明けてくるなんて誰がわかるってんだよ!!
という痛い痛い変則誕生日馬券3連チャンをくらってから、誕生日馬券ってのは本当にあるんだということを身にしみて実感しました。
ちなみにこのことがあっていこう人の誕生日は聞かないようにしています。
また同じ目にあったら嫌ですからね、…ねぇ?